2016年12月26日月曜日

ひと足お先にOculus RiftでGoogle Earth VRを体験する

Google Earth VR(Google EarthのVR版)がリリースされたが、今のところはViveにしか対応していない。他のHMD向けには2017年に対応されるらしいので、Oculus Riftで楽しむにはそれまで待つしかないと思っていたら、Oculus RiftでGoogle Earth VRを動かす方法あるということでOculusのフォーラムで盛り上がっていた。フォーラムの投稿によると、FakeViveというものを使うらしい。Vive向けのアプリはHMDとしてViveが接続されているかどうかをチェックするが、FakeViveを使うとそのチェックを回避できる。試しにOculus Rift DK2でGoogle Earthを動かしてみたので、そのときの手順をまとめておく。


Google Earth VRのインストール


SteamでGoogle Earth VRをダウンロード&インストールする。Oculus RiftでSteamを使う方法はSteamVRのアプリをダウンロードしてOculus Rift DK2で使うを参照。


FakeViveのインストール


Githubで公開されているFakeViveのファイルをダウンロードする。ダウンロードしたファイルを解凍
して、ddraw.dllというファイルがあることを確認する。続いて、Steamアプリを開き、ライブラリにあるGoogle Earth VRを右クリックして、プロパティを選択するとプロパティウィンドウが開く。




[ローカルファイル」タブの「ローカルファイルを閲覧」をクリックすると、Google Earth VRのファイルがあるフォルダが開くので、そこに解凍したddraw.dllをコピーする。


Google Earth VRを実行する


Google Earth VRはViveコントローラ向けに開発されているが、キーボードでも多少操作できる。起動したらPC画面にGoogle Earth VRのウィンドウが開くので、このウィンドウをアクティブにした状態でEnterキーを押すとメニューが表示される。メニューの選択はSpaceキーで行う。その他の操作は以下の通り。

メニュー表示: Enterキー
移動: Spaceキーを押しながら頭を動かす
回転: Tabキーを押しながら頭を動かす
終了: ESCキー

操作に制限がある状態なのでGoogle Earth VRを完全に体験できたわけではないけれど、VRで有名な観光地を動き回れるのは楽しい。将来的には、世界のいろんな場所がVRで体験できるようになると思う。先がとても楽しみなアプリ。

ただ、メニューから世界各地の場所が選べるが、まともに見られたのはMatterhorn 、Eiffel Tower、Atomiumの3か所のみ。その他は、土台となるオブジェクトはロードされるが、街や景色などのオブジェクトがロードされない。Google Earth VRの掲示板でも同様の現象が報告されているものの、原因に関する回答はなし。グラフィックドライバを最新にアップデートしたり、セキュリティソフトを無効にしたりしてみたが変わりなし。もしかしたら、家のネットワーク回線の速度か、グラフィックカードの性能のためかもしれない。

いずれにしても、FakeViveという正規でない方法を使っているので、何かの不具合が起きる可能性はある。素直にOculus Rift向けのGoogle Earth VRがリリースされるのを待つのがいいかもしれない。


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