2017年3月19日日曜日

Oculus Rift DK2でYouTubeのVR動画を見る

Virtual Desktopというアプリを使うとYouTubeのVR動画をOculus Riftで見ることができる。以前にYouTubeのVR動画をみるで書いたときはベータバージョンのような位置づけでまだストアでも販売されていなかったけれど、去年からこのアプリがSteamで販売(1,480円)されるようになった。Windows8以上が必要なのは前と変わらない。改めてOculus Rift DK2でYouTube動画を見るまでの手順をまとめておく。

前提条件として、Oculusアプリがインストールしてあることと、Oculus RiftをSteamVRで使用できるようにしてあること。それぞれの手順はOculus Rift DK2で製品版アプリを使うSteamVRのアプリをダウンロードしてOculus Rift DK2で使うを参照。Oculus RiftがSteamVRで使用できる状態なら、あとはVirtual Desktopを購入してインストールするだけ。


Virtual Desktopのインストール


Virtual Desktopの購入はSteamアプリかSteamのストアからできる。ストアならこちらから購入できる。

購入が済んだら、Steamアプリを開いてダウンロードを行う。

ダウンロードが完了したら、Virtual Desktopを起動する。

起動するとCDキーをメモするかクリップボードにコピーするようメッセージが表示されるのでどちらかをしておく。

続いてモードを選択するウィンドウが表示される。ここでは「Oculus VRモードでVirtual Desktopを起動」を選択。

セットアップがはじまり、しばらくするとVirtual Desktopが起動する。Virtual Desktopをいったん終了して、Oculusアプリを起動する。右上の歯車のマークをクリックしてSettingsを開き、AccountのRedeem Codeに先ほどのCDキーを入力する。

これでLibraryのNot InstalledにVirtual Desktopが表示されるのでインストールする。


YouTubeのVR動画を再生する


OculusアプリからVirtual Desktopを起動するとSETTINGS画面が開く。YouTubeのVR動画をみる方法はYouTubeのVR動画をみると同じ。はじめにブラウザで見たいYouTube動画を開いて、そのURLをコピーする。「VIDEOS」の画面を開いて、「Paste Url」を押すと、動画のダウンロードがはじまる。ダウンロードが完了すると再生がはじまる。

動画の再生がはじまってもデスクトップが消えない場合は、一度動画を停止ボタンで止めてはじめから再生を開始し、そのまま何も触らないと消える。

ちなみに、家の環境では「ファンクションが間違っています」というメッセージが表示されて動画が再生されなかった。

これについては、レジストリエディタを開いてHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Windows\NoInteractiveServicesを0にすることで解決した。


VR動画をスマホやブラウザでぐりぐりやるのもいいけれど、HMDで見るのが臨場感があっていい。これなら1,480円払う価値はあると思う。


2016年12月26日月曜日

ひと足お先にOculus RiftでGoogle Earth VRを体験する

Google Earth VR(Google EarthのVR版)がリリースされたが、今のところはViveにしか対応していない。他のHMD向けには2017年に対応されるらしいので、Oculus Riftで楽しむにはそれまで待つしかないと思っていたら、Oculus RiftでGoogle Earth VRを動かす方法あるということでOculusのフォーラムで盛り上がっていた。フォーラムの投稿によると、FakeViveというものを使うらしい。Vive向けのアプリはHMDとしてViveが接続されているかどうかをチェックするが、FakeViveを使うとそのチェックを回避できる。試しにOculus Rift DK2でGoogle Earthを動かしてみたので、そのときの手順をまとめておく。


Google Earth VRのインストール


SteamでGoogle Earth VRをダウンロード&インストールする。Oculus RiftでSteamを使う方法はSteamVRのアプリをダウンロードしてOculus Rift DK2で使うを参照。


FakeViveのインストール


Githubで公開されているFakeViveのファイルをダウンロードする。ダウンロードしたファイルを解凍
して、ddraw.dllというファイルがあることを確認する。続いて、Steamアプリを開き、ライブラリにあるGoogle Earth VRを右クリックして、プロパティを選択するとプロパティウィンドウが開く。




[ローカルファイル」タブの「ローカルファイルを閲覧」をクリックすると、Google Earth VRのファイルがあるフォルダが開くので、そこに解凍したddraw.dllをコピーする。


Google Earth VRを実行する


Google Earth VRはViveコントローラ向けに開発されているが、キーボードでも多少操作できる。起動したらPC画面にGoogle Earth VRのウィンドウが開くので、このウィンドウをアクティブにした状態でEnterキーを押すとメニューが表示される。メニューの選択はSpaceキーで行う。その他の操作は以下の通り。

メニュー表示: Enterキー
移動: Spaceキーを押しながら頭を動かす
回転: Tabキーを押しながら頭を動かす
終了: ESCキー

操作に制限がある状態なのでGoogle Earth VRを完全に体験できたわけではないけれど、VRで有名な観光地を動き回れるのは楽しい。将来的には、世界のいろんな場所がVRで体験できるようになると思う。先がとても楽しみなアプリ。

ただ、メニューから世界各地の場所が選べるが、まともに見られたのはMatterhorn 、Eiffel Tower、Atomiumの3か所のみ。その他は、土台となるオブジェクトはロードされるが、街や景色などのオブジェクトがロードされない。Google Earth VRの掲示板でも同様の現象が報告されているものの、原因に関する回答はなし。グラフィックドライバを最新にアップデートしたり、セキュリティソフトを無効にしたりしてみたが変わりなし。もしかしたら、家のネットワーク回線の速度か、グラフィックカードの性能のためかもしれない。

いずれにしても、FakeViveという正規でない方法を使っているので、何かの不具合が起きる可能性はある。素直にOculus Rift向けのGoogle Earth VRがリリースされるのを待つのがいいかもしれない。


2016年12月14日水曜日

Oculus Rift DK2でXbox 360用ワイヤレスコントローラを使う

Oculus Rift製品版にはゲームパッド式コントローラであるXbox Oneコントローラが付属(日本版は有線のみ)している。しかし、Oculus Rift DK2の場合は付属しておらず、キーボードだけでアプリやゲームを操作するのはやりにくい。そこで、Xboxコントローラを使えるようにする。

せっかくなのでワイヤレスにしたいが、その場合、Xboxワイヤレスコントローラの他に、レシーバーが必要。どうやらXbox 360用コントローラも使えるようなので、Windows用のレシーバーがセットになった以下の商品をAmazonで購入して(Xbox One用ワイヤレスコントローラ+レシーバーよりも安い)接続した。




以下、Xbox 360ワイヤレスコントローラをWindows10 PCに接続したときの手順。

1.OculusアプリでXboxコントローラ追加メニューを開く


Oculusアプリを起動してSettingsを開き、DevicesからAdd Xbox Controllerを選択する。

Devices>Add Xbox Controller

この画面が表示されたらNextを押す。

2.レシーバーを接続する


Xbox 360コントローラ付属のレシーバーをWindows PCのUSBポートに接続する。

Xbox 360コントローラ用のレシーバは以下のような形状。


3.Xbox 360コントローラの準備


まずコントローラに電池を入れ、中央のXboxボタンを点滅がはじまるまで押し続ける。

4.Xbox 360コントローラの同期


レシーバーのボタンを点滅するまで押し続ける。続いて、コントローラ上部の小さな丸ボタンを押すと、コントローラの点滅が速くなり同期がはじまる。同期が完了すると、Oculusアプリの画面に「Xbox Controller OK」と表示される。


5.接続完了


あとはメニューに従って進むだけ。


360 PhotosでXbox 360コントローラを試してみると、操作できた。


ちなみに、Xbox 360コントローラの電源は10分ぐらい放置しておくと自動的に切れる。電源を切るボタンなどはないようだ。